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(4)船内LAN(Loca1AreaNetwork)
船内LAN採用にあたっての目標
?船内の機器情報を統合し、いつでも、どこへでも発信し、運航の把握や故障診断が行えるシステムを内航小型船で実現する。
?内航小型船の運航データを収集し、運航評価を行い、一層の近代化を図る。
?情報通信の信頼性向上と工事の簡略化を図る。
船内LANの計画仕様
?操舵室に、船外通信用およびPC用ポートを設ける。
?各モジュール、機関/機器や主配電盤等は、分散単位で完結する制御システムとする。
?各制御システムはディジタル制御とし、国内で最も多く使用されているRS−232C通信を介して、データネットワークを構成する。
?停電時の情報交換も必要であることから、DC24V電源を採用する。
内航近代化実証船への適用
内航近代化の実施と検証のために、本船への適用を検討したが、次の理由により今回は採用を見送った。
?小型ディジタル制御装置が見当たらないこと。
?大型の制御装置を採用した場合には船価が著しく上昇する。
?小規模機器メーカにあっては、ディジタル分散型制御システムが短期間で納入出できない。
船内LAN接続可能な機器
船内LANの実施は見合わせたものの、船内LANの構成機器としてとしてアクセス可能な制御システムを一部搭載した。
アクセス可能な制御システムは以下のとおりである。
?機関部エンジンモニターシステム(RS−232C)
?海水ポンプモジュール(RS−232CまたはRS−422)
?ビルジ・バラストポンプモジュール(RS−232CまたはRS−422)
船内LAN採用にあたっての今後の課題
?ディジタル分散型小型制御装置の開発
?機器および制御装置製造メーカのディジタル制御方式の採用推進
?船舶用通信ライン(Fax等)の高速化
?船内LAN採用にあたってのメリットをPRする。

 

 

 

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